整体師認定試験

いよいよ整体師認定試験。
通信講座で約2年。
テキストとDVDで勉強したことを、施術の現場で実践。
そして、実技研修を4回受講。

研修に参加すると、テキストとDVDでは解らない細かいコツや
テキストには無い上級の技を伝授して頂ける。
通学している受講生は、その細かいところに手が届いた指導を受け、
治せる・結果が出せる整体師へと成長している。

実技研修は制限がないため、何回でも受けられるが、
その都度受講料がかかる。

私は、時間とお金に限りがある中での整体師チャレンジ。
通学できる受講生が羨ましい。

試験は、通学受講生の中でもトップクラスの先輩が受者となり、
実技試験90分が始まる。

緊張して堅くなっているが、何とかやりきった。

学科は、テキストを見ながら答案用紙に書き込んでいく。

実技と学科の結果をみて、先生からは『合格』。
正式には学院本部から通知が来る。とのこと。

採点結果は、学科100点。
先生が採点した中では初めての事らしい。
テキスト以外からの出題もあり、
以前にリラクゼーションセラピストで勉強した甲斐があった。

実技は、充分通用するレベル。とおっしゃって頂けた。

ありがとうございます。


帰りの電車の中で、ふと思い出す。

以前、剣豪宮本武蔵のエピソードとして読んだことがある。

家に帰り調べてみると、

ある日、武蔵の元に、兵法の修行者と称する
男が面談を申し入れてきた。

話に応じた武蔵は、男の実力を見抜き
「あなたの腕なら、どのような大名の指南役にもなれるでしょう」
とほめた。

するとこの男は気を良くし、無数の刀傷が付いた木刀を見せ、
「試合を申し込まれたら、この木刀で戦います」と、
歴戦の経験を得意げに語った。

武蔵はそれを聞くと、おもむろに小姓を呼んで、
その前髪にご飯粒をつけ、無言で剣を抜き一太刀、
飯粒だけを真っ二つに。

武蔵に「あなたにこれができますか」と
尋ねられた男は「私にはそれほどの腕はありません」
と答えるしかありません。

すると武蔵はこう言って諫めた。

「その程度の腕であれば、むやみに果し合いをするものではない。
 私の腕でも勝負に勝てるかどうかなどわからないのだ。
 果し合いを求められたら、
 すぐにその場を立ち去るのが兵法の達人というものだ」。

武蔵は物語に取り上げられることが多く、
創作による逸話が無数にあるので、
このエピソードが本当かどうかはわかりません。

しかしこの話には、武蔵の勝負への厳格な
考え方がよく表れていると思います。

心技体を磨き、達人と呼ばれるようになっても、
実際の戦いでは何があるかわかりません。

武芸者は一つのミスで命を落とすことになる。

本物の戦いの厳しさを知っている人は、
むやみに戦うことなどできないはず。

武蔵は60回以上の真剣勝負を行い、
一度として負けなかったといわれますが、
する必然性のない勝負はしない、
たとえ戦いを挑まれてもその場を立ち去ることを
信条としたといいます。

だからこそ、いざ戦わなければならないとき、
圧倒的な集中力で命を賭することができたのでしょう。

慣れてくると、いっぱしのプロフェッショナルになったと感じます。

小手先のテクニックで他人を打ち負かすことに
喜びを見出している方もいるかもしれません。

しかし、最大の敵は、自分を過大に評価するその慢心です。

本当に勝負すべき時のために、自分に厳しく、
鍛錬に励んでいきましょう。

「千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を練とす」(宮本武蔵)


整体師の認定試験に合格しても慢心することなく、
まだまだこれから。

上級の技、応用の技を覚え、ご満足いただける、結果を出せる
本物の整体師になれるよう鍛錬します。

ありがとうございます。