施術の仕事(ふりかえり1)

あと1ヶ月で、施術の仕事でお客様を担当させていただいてから3年。
あっという間であり、長かった道のりでもある。

最近、やっと心も身体も慣れ、楽しくなってきた。

初めのころは1日に3人ご担当させて頂いただけで
心身が疲れ果て、仕事の後は何もやる気がしなくなる。
放心状態。

予約・レジ等の受付業務、慣れない動き、拇指の痛み、
お客様の身体に触る緊張、お客様から受ける負のエネルギー・・・

上手くできない自分。失敗したくない、カッコ悪い姿を見られたくない。
小さなプライドを両手でかばいながら、身体を固めて震えている惨めさ。

全てが圧し掛かり、押しつぶされそうになり、胃がキリキリするのを我慢しながら、

「何やっているんだ俺、
 他にもっと楽な道があるかもしれない。
 いつ辞めようか・・・」

「いや、俺には『人を癒す使命』がある。
 『活殺自在を極める』夢がある。
 お金も必要だ・・・」

と、葛藤と闘いながら、自問自答しながら必死な思いで歩いてきた。

まさに修行。

お客様からクレームがあったり、施術の途中で他のスタッフと交代になった時は、
目の前が真っ暗になり、全身に力が入らなくなり、その場から逃げ出して
どこかに雲隠れをしたいと絶望したこともあった。

その場に居た、店長や他のスタッフの励ましやアドバイスも耳に入らない。
恥ずかしさと情けなさ、未熟さに震える。

上達したい、技を修得したい、お客様にご満足頂きたい・・・


つづく